「最近の小学生は海では切り身が泳いでいると思っているらしいよ」

と言うと

「え〜?バカじゃん?」

という反応をする生徒たちだが。

「マックなんて1個100円だし、あまったら捨てても良くない?」

とか平気で言う。

その100円のハンバーガーのために、牛が一頭死んでいるんですけど。


思うに、日本の一般的な「食」はキレイ過ぎる。

店頭に並ぶのは、切り身になった魚たち。泥の付いていない野菜たち。血を感じさせない肉たち。

自分たちが生きるために、少なからずほかの命を奪って食しているという感覚を持てと言っても持ちにくいのが実状なのかも知れない。

けどさ、ライオンだってお腹がいっぱいの時は無駄な殺生をしないんだからさ。


そんな話を授業でしてみる。
ピンとこないらしい。
ヤツらにとって家庭科は「調理実習」とか「被服実習」とか、技術習得の教科という印象が強すぎる。何でだろう??

家庭科って、「よりよく生きる」ことを考える教科なのになぁ。

お初。

2006年5月2日 お仕事
異動先でお初の調理実習

調理実習は、正直シンドイ。

実際にビッカが遭遇した過去の例をあげれば、
   生徒の前髪が燃えた。
   生徒のエプロンに火がついた。
   生徒の指が落ちかけた。
まぁ、事故は仕方がないと言えば仕方がない。
   菜箸に肉をさしてコンロであぶり始めた。
   包丁でチャンバラごっこをした。
   料理酒を一気飲みした。
明らかに人災だよってのは、もう、絶句。

ビッカがいけないのか??ビッカの指導力不足なのか??


まぁ、今回は大きな問題起きなかったから良いけど。

でも、エプロン、三角巾を忘れた生徒に
「実習参加不可。教科書を写す課題をやれ」
と言ったら逆切れされ「普通、貸してくれたりするんじゃねーの?」ぐらいのことを言われ、大人げないけど本気でムカッときた。
つまりは「どうせ貸してくれるだろう」という気で忘れてきているわけで。それって、体操着忘れたら体育に参加できないのとまったく同じ事だと思うんだけど。

結果的に見せしめっぽくなってしまったと反省する反面、当然だろうと思ったり。
どう対処するべきなのか、いまだわからず。

それにしても、どうして家庭科ってこうなめてかかられるのかなぇ。必要だと文部科学省も認めているから男女教習必修科目なんだが。
今日は土曜出勤。

それはどよーんとするほどイヤだったんですが、
しかも授業参観で保護者に会わなきゃなんないのも面倒だったんですが、
しかも普段土曜日に来ないことにも慣れきり土曜日はバイトの生活の定着した三年生の授業はクラスの半分が欠席だったりして呆れるは授業にならないは、だったんですが、

しかし。
しかしですよ。

その代休が月曜日にある!!

この現実は嬉しい。

早く来ないかなぁ、月曜日。
ボウズは保育園に預けて美容院に行ったり買い物に行ったりするんだい!!
そして大事なのは銀行で通帳記入。平日に働いていると、これをやるチャンスがなかなか無くてね。
あー楽しみだぁ。
別にケツメイシに罪はない。

ビッカも好きだし。

でもこれをきっかけにキライになりそうで怖い。

トラウマになったらどうしてくれるんだ、ええ??

世も末だな。

2006年4月18日 お仕事
世も末なのか、自分が時代についていけていないだけなのか。

詳しくは書けないわけだが。

はっきり言ってすごくイヤな感じのイジメが発覚し。
イジメ自体は学校が学校である限り起こることなのかも知れないけれど、それにしても悪意に満ちすぎていて、気持ちが悪いイジメで、勝手にその毒気に当てられてグッタリした。

年々イジメは陰湿になっていますがな、

みなさん、これからの時代、

イジメもITな時代でっせ!!

勉強嫌いでやるきないくせに、なんでこういう姑息なことには頭が回るのかね。。。

はぁ。。。ついていけないよ、まったくさぁ。
あまり日記を更新できてないうちに、某出版社が倒産したり、世の中はめまぐるしく動いている様子。

ビッカは日々、結構、忙しい。

新しく勤務している学校の子たちは本当に勉強が「キライ」でビックリする。

低学力にも二種類あって、勉強が「ニガテ」な子と勉強が「キライ」な子がいるわけだけれども、頑張ってもあまり成果のでない「ニガテ」な子はまだしも、そもそも勉強が「キライ」な子はそうとうタチがわるい。

授業を受ける気があまりない。
こっそりマンガを読むとか寝るとか、そんなのは可愛い方ですよ、皆さん。

すぐ喋りだし、席を立って歩き出し、授業中に化粧はするは、菓子は食べるは。

ビックリ。

英語科の同僚が言うには、3年生でも2〜3割はoneからtenを正しい綴りで書けないらしい。

それでも進路指導をすると「大学に行きたい」とか言い出したりするから、

ビックリ仰天。

まぁ、少子化の影響で名のない大学は学生集めに必至でほとんど無条件で入れてくれるところも、あるにはあるが。

そんなこんなで、今までストックしてきた指導案や教材がまったく利用できない状態で、毎週毎週4種類の授業の準備だけでもいっぱいいっぱい。

そりゃ、日記の更新も滞るわな。
単行本 家庭科教育研究者連盟 大月書店

今日は自宅で黙々と来年度の授業の準備。
4月からの異動先はお勉強が嫌いな子たちの集団なんで、どうアプローチしていこうか考え中。

授業やら部活やらで生徒と触れ合うのも大好きだけど、実はビッカは机に向かって一人で黙々と教材研究をするのも負けず劣らず大好きだったりする。

千秋楽。

2006年3月24日 お仕事
今日で、現任校の勤務は終了。

本当は3月末日までが勤務だけど、今日が修了式だったんでそれまでに引き継ぎや残務処理をして来週一杯は有給休暇を取ることに。

迷惑ばっかりかけていましたが。

在任5年。

いろいろなことがあり。必ずしも笑顔で語れる思いでだけではなく。こっそり陰で泣いたりもしたし。悔しい思いも悲しい思いもしたし。何より、自分の無力さを痛感したし。

そして同僚には迷惑をかけまくり。

けれど、今日、花束とか、餞別とか、とにかく色々な物を頂き温かい言葉をかけてもらい、ちょっとは、ほんのちょっとは、頑張ってきて良かったな、と思っちゃったり。ほんの少しだけどね。

さて、来週一週間ゆっくり休んで、4月から新天地で頑張りますかね。
テストの採点は、しんどい。

けれど、面白い解答に出会うこともある。

テスト範囲は住居分野だったわけですが。


欲室


欲が溢れる部屋って……。

しかも、「浴室」のつもりだったわけじゃん?

欲の溢れる浴室……。

あ、だめ、妄想グルグルだわ!!



とか言ってたからかなぁ?ボウズが熱を出したから引き取りに来いと保育園から連絡が。

母の代わりにボウズがフィーバーフィーバーですよ。

う〜ん、母ちゃん妄想族でごめんね。。。
久々の呑み会。
つい数日前に卒業した学年のお疲れ様会で、ビッカは途中で担任団から抜けたわけですが、担任として一度は関わった人は全員集合!と言うことで、卒業時の担任+ビッカ+異動で担任から抜けた人の計9人の内輪呑み。

迷惑をかけるだけかけてトンズラしたような立場のビッカを呼んでいただけるなんて、本当に有り難いことです。


前半はまったり食事をしながら卒業アルバムを広げて生徒の話題で盛り上がり。
気が付けば酔いが回って教師の爆笑エピソードを出し合う会に。

「ビッカちゃんはさぁ、一年の頃、毎朝職員室で朝食代わりにシュークリームばっかり食べてたよねぇ」
と言われ、そんなことばかり覚えられている家庭科教師イヤだなと自分で自分にガックリ。
しかも、今もたいして変わらない食生活なのだから成長がない。

他にも。

成績資料の原本を間違ってシュレッダーにかけそうになった。

文化祭のクラス制作が最後までできあがらなくて周囲の先輩同僚を本気で冷や冷やさせた。

遠足で迷子になった生徒を探しに行って、迷子になった。

生徒を怒りながら悔しくて悔しくて泣いちゃった。



そんなビッカのダメっぷりを笑いに変えて吹き飛ばしてくれる同僚に心底感謝。
いい人たちに恵まれて、若輩者に「やってごらん」って自由にやらせてくれてしっかり後方でフォローしてくれていた人たちがいてくれたから今の自分があるのだと思う。
この人たちと仕事が出来て、良かった。
本当に、良かった。
いっぱいいっぱい心配も迷惑もかけてごめんなさい。
そして、ありがとうございました。
変な時期に復職しなければいけなかった関係で、

前任者がテストを作成したものをビッカが採点という生徒には傍迷惑な事態になっている。

で、本日から学年末考査が始まりまして、一日目に担当教科のテストが。

ちゃんと確認しておかなかったビッカが悪いのですが。
いや、もう、100%ビッカが悪いんですけどね。

どうすんだよ、これ。。。
という問題ミス山盛りのテストで、頭を抱え中。

「語群から選べ」という問題で、語群に適切な語句がない。。。つまり、答えがなくて選びようがない。

とか

問?が二問あって、解答欄は一問分しかない

とか

そんなのは可愛い方で。
そんな間違いは、ベテランだって結構やっちゃうから良いのだけれど。

いくつかの問題自体があり得ないくらいヤバイ(ヤバすぎてここには書けない)

のは勘弁して欲しい。

しかし、もう、テストは実施されてしまったわけで、後の祭。

教科の教員全員で頭を抱え、採点法を考え、配点を変え、
今更ながらのゴマカシが何となく体をなしたのは採点を始めようとしてから三時間後。

途中で担当者が代わるってことはこういうことかと、今更ながに実感。。。

しかし、自分だっていつ他人様にとんでもなく迷惑をかけるかも知れず、なんというか、やっぱり常に気を抜いてはいけないなぁと今までの自分を反省。

さてさて、頑張って採点するかねぇ。。
卒業式、でした。
ビッカが生まれて初めて担任を持った子たちの。
ものすごく、思い入れのある子たちの。


三年間担任を持ち続けたかったなぁ。

ビッカが卒業式で呼名したかったなぁ。


わかってる。
初担任で、頑張り過ぎて、人に助けてもらう術も知らなくて、独りで馬鹿みたいに抱え込んで、仕事を休まざるをえないくらい疲弊しきってしまったのは自分のせい。
休職中に妊娠して引き続き産休・育休を取るって決断したのも、自分。
わかってるよ。


それでも。
卒業生も、担任団も、あまりにも晴れやかな良い顔をしているから。
濃密な、すてきな時間を過ごせたことが一目でわかるから。
もしかしたら、あの中に自分も居られたかもしれない、なんて思っちゃうんだよ。

「担任を持つ機会はいくらでもあるんだから」
そう言ってくれる先輩同僚もいるけど。

でも、でもさ。この子たちの担任をするチャンスは、もう来ない。二度と、来ない。


だから、やっぱり、悔いは、残る。


いい先生じゃなかったね。
いいお姉さんにすら、なれなかった。
ごめんね。
君たちのことは絶対忘れない。
卒業おめでとう。
復帰したので、授業をしたりするわけですが。

来週にはもう学年末考査が始まるので、ビッカがする授業は実質的に2コマ続きの授業を3クラスだけ。授業をしないままテストのクラスもある。

特別講師と同じだよね。。。

一日だけ現れて授業して、二度と授業はない。。。

授業のあるクラスとないクラスがあるって事は、結果的にビッカの授業内容はテストにも出ないわけで、結局、3学期は住居分野をやってきたってことなんで、2時間続きだし「みんなのいえ」を観せてお茶を濁しておしまい。
当然、なんていうか、微妙〜な雰囲気の授業ですよ。
ビッカがイヤな思いをするのはどうでも良いが、生徒にはエライ迷惑な話だ。
う〜ん、ボウズがあと1週間遅く生まれていればなぁ。
復帰が1週間ずれて生徒は最後まで産休代替の先生の授業が受けられたんだと思うと、間が悪いというか何というか。。。
ボウズが今日で1歳になった。
手当の出る育児休暇は1年間なので、今日から仕事復帰。


復帰してみたは良いけれど、完全な浦島太郎で困ってしまう。

1年間も終わろうとしている頃になって「あの人、誰?」とほとんどの生徒に言われてしまうのには苦笑。
ビッカが受け持ったのは3年生だけだもんなぁ。

って言うか、ビッカも今年度異動してこられた方達とは今更ながら初対面。

電話機が総取っ替えされていて使い方が分からず、外線どころか内線もかけられない。

あ、4月に異動したら新しい学校でもこんな感じを味わうんだなぁ、とプレ異動体験な気分。

そして、机の中から、とうに賞味期限の切れたお茶や菓子やらインスタント食品が出てきたりして。

まぁ、ぼちぼちやりますか。。。
来週仕事に復帰するので、仕事内容の引き継ぎに出かけてきた。

片道2時間半。

頭ではわかっていたつもりだけれど、実際に往復してみると、

やたらに遠い。

そして、悲しいことに

仕事内容が記憶の彼方な上に浦島太郎状態。

自然、微妙に無口に。。。。(笑)

そして、もうひとつ、身をもって思い出したことが。

学校って所は、基本的に寒い。

暖房の入っている所でも、うっすら寒い。
何故、自分のワードローブにやたらと厚手のセーターがあるのか、納得。
でも、往復で長い時間乗り続ける電車は暖房が暑いくらいにガンガン効いているから、どんな格好で仕事に行けばよいのか、困惑。

なにはともあれ、今日体験した長距離通勤を毎日するなんて、自分に出来るのかビクビクですよ。

いや、やりますけどね。

その間、1歳になったばかりのボウズが13時間保育で頑張っているのだと思えば、母が挫けているわけにもいかないでしょ?
今月末から、本格的に仕事へ復帰の予定。
のんびり者のビッカも、さすがに少しずつ準備を開始。

1。散髪した。
  前にも書いたけど、ばっさり。洗髪したり乾かしたりの時間がほぼ1/5に。
  あらゆる時間を短縮することが大事。

2。上履き用サンダル、買った。
  半年くらい前に職場に行ったとき、靴箱からカビの生えたサンダルが出てきてゲゲッとなった。

3。4月始まりの手帳、買った。
  ビッカの仕事柄、1月始まりより4月始まりの方が断然使いやすい。

4。6時起き始めた。
  ↑一番大事かも。これに慣れるのが一番しんどい。。。

  
異動とかいうのが、ある。
引っ越しをしたので、異動を希望しておりました。
で、4月からの勤め先が、昨日、発表だったりした。

普段けっこう忘れがちだけど、東京都は意外に広い。。。

異動しましたよ。。。一歩間違ったら山梨みたいな所から一歩間違ったら千葉みたいな所へ。

東京横断異動

まぁ、それはいいのよ。家の近くに異動したかったんだからさ。
ある意味、希望通り。
離島でも定時制でなかったのも、非常〜〜に有り難い。


しかし、超ヤンキー校から超超ヤンキー校へ異動ってのは、どうなのよ。。。
東大に毎年何人も受かるような進学校が良いとは言わないけどさ。中庸って言葉もあるだろうさ、世の中には。
ビッカの異動辞書にはないんすか?

今日、異動先へ面接に行きましたが。
ちらっとすれ違った生徒ちゃんズ(二人組・確認してないけど多分♀)は地毛の面影もない明るすぎる髪素顔を想像出来ない濃〜い化粧で武装し廊下にウ○チングスタイルでしゃがんでおられまして、なんの話をしておられたのか文字通りギャハハと大口を開けて笑いながら「ヤバくね?!」を連発されておりました。。。
世間的にはヤバいのは君たちだと思う。。。

まぁ、今までにストックしてきた教材をほとんどそのまま使えると思えば、ある意味お得と言えなくもない。
そして、ある意味、笑いのネタがてんこ盛りと言えなくもないし。

楽しみ、って事にしておこうかのぉ。
今日届いた年賀状。
職場の兄貴的存在の人から。

元気しとるか?
また一緒に
頑張るべ。



うつ病が悪化して結局休職したりして、そのまま産休・育休に入ったりして、とにかく迷惑ばかりかけているのに。

ありがたいことです。
復帰して元気な姿を見せることが、きっと最大の恩返しだと思って、3月から頑張って働きたいと思います。
年始からブルーになる統計が……。

ある東京都の区の就学援助の基準は「所得が生活保護基準の1.1倍」の家庭だそうで。それが、その区では義務教育児童生徒の4割。。。。
区の財政がどう維持されているのか、疑問です。。。

昔、その区の公立中学校で時間講師をしたことがありますが、大変でした。本当に大変でした。
どんなに大変だったかというと、それまで中学校の正教員を目指していたのに「公立中学校は義務教育だから停学も退学もないからねぇ」という職員室での愚痴を聞いて、実際に授業に参加しない生徒が廊下を徘徊して煙草を吸ったり器物破損をしたりしているのを目の当たりにして、授業を妨害する生徒に四苦八苦させられて、「停学や退学のある高校に行こう」と、あっさり高校教師になることにしたくらい、大変でした。

いやな言い方ですが、生活水準と教育水準と非行の度合は、概ね比例します。
もちろん、生活水準が低くても教育熱心な親もいるし、真面目な子もいます。
でも、概ね、比例します。

そして、概ね悪循環します。生活水準の低い家庭で育った子は生活水準の低い家庭を築きがちで、子の学業を重要視しなかった親の子はやはり子の学業を軽視しがちです。

学校で出来ることには限りがあります。教師に出来ることにも、限りがあります。
あの無力感を、復帰したらまた感じるのだろうと、ぼんやりと思ったり。
復帰まで、あと3ヶ月。
新聞片手に、真剣に「教師という職業」について考えてしまいました。

遠ざかる感覚

2005年12月22日 お仕事
昼頃、買い物に出かけて

なんだか子どもや学生が多いなぁ。。。

と思っていたら。
横断歩道ですれ違った小学生が手にしていたものを見て愕然

成績表

今日は終業式ですよ。児童も生徒もが学生も、そりゃ帰りが早いよね。

去年は、、、もう休職してたなぁ。。。

でも、一昨年は、ほぼ徹夜で担任のコメント欄を泣きながら埋めていたのに。

だんだん、教員としての季節感(??)が薄れていく自分にブルーな感じだよ。あーあ。

こんなんで、復帰して大丈夫なのかしら。心底心配になったりして。。。

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