新人君が居る。
大卒ほやほやの22歳だとか言う。

最近は少子化と不景気が相まって採用枠が狭いから自然に新人って言っても講師経験のある30歳前後とかいうのが珍しくなく、

故に、

新卒の新規採用者なんて、ついつい構いたくなってしまうわけですよ。
あぁ、じぶんもすっかりオバサンな発想をするようになったなぁ。
しかし、ただ若いだけじゃなくメガネをかけた文学青年(国語の人なのだ)とか言われたら構わずにいられるわけがないわけですよ。


で、生まれて初めての授業デビューをしたというからついつい
「どうでした?」
と訊いてみたら
「動物園でした…。しかも肉食系の…。そこにナマケモノみたいなのがポツンポツンと生息って感じですよね…。」
真剣に、徒労感あふれ、ため息混じりに言うそのせりふに、大変失礼な話だが思わず笑ってしまった。

確かに。確かに動物園だよなぁ。
理性じゃなくて本能のままに生きている奴らの群だよなぁと。

こっちも猛獣使いとしての腕を磨かんといかんね。
新年度の授業がとうとう始まって。

4月は異様に疲れる。

にらめっこと言うよりガンの飛ばし合いに近い生徒からの品定めを受けつつ、こちらも生徒の品定めをするわけだけれど、異様に精神をすり減らされる。

なめられると授業崩壊が起きかねないからなめられちゃいかんし、変に強く出過ぎて反感をかいそっぽを向かれるのも避けたい。

生徒はこの授業ではどの程度手を抜けるか、携帯いじっても大丈夫か、ガムを噛んでいても許されるか試してくる。

そんなお互いの火花が散る感じが、でも実はそんなに嫌いじゃない。

半月もしないうちになれてお互いなあなあになって、だらりと間延びした空気しか漂わなくなる。
ピント張りつめた空気は、いわば風物詩的なもので、せっかく『風流』なんてすてきなもののある日本に住んでいるんだから、季節感の一つとして、せっかくだから楽しまないと、とかなんとか、セルフマインドコントロールでもせんとやってられませんよ。
新年度である。

どういう訳か、今年度、ビッカは労働組合の職場内青年部長になっちゃってびっくり仰天。

って言うか、別にそれ自体はびっくりでもなんでもなく、そしてビッカに人望があるのでもなんでもなく、ただ単に労働組合員が異様に少ない職場で、青年部にあたる年齢層にいるのがビッカ一人だから、ひとり青年部で、自動的にひとり青年部長、なわけで。

むしろ、青年部にあたる年齢層で労働組合に入っているのががビッカ一人って状態にびっくりだよ!!


異動されてきた方と初対面。
同じ部署で働く人とチラッと話をしてみたら、なんと共通の知り合いがいることが判明し、ソイツの話で異様に盛り上がってみた。

ちなみに、そいつは今、育児休暇中で、どういう偶然か、明日遊びに行く約束をしているヤツだったりする。びっくり。
春休みである。
有給を使えば、仕事柄、休み放題なのである。
そう有給を使えばね。。。

今年度育休から復帰し、最近2歳になったばかりの病気ばかりするボウズをかかえるビッカには使える有給など既に存在しないから、毎日出勤するのである。

考えてみれば、まっとうな社会人として毎日働くのは当たり前な話なわけだが、しかし、商売相手(生徒)がいないので、家庭科の掃除ばかりしてみたりする。(本当はちゃんと来年度の授業準備とかしなけりゃいけないハズなんだが、そこらへんはいつもギリギリに追い詰められないとできないだめなヤツなんだよね。。。)

家庭科って、危険。。。

棚の奥のほうから、裏のほうから、次々と

昭和の香の缶詰とか調味料が出てくんの。

面白いよ、『賞味期限昭和66年』とか。
そこまで昭和ありませんでしたから!!みたいな。

一瞬ね、一瞬、そのまま、また戸棚の奥のほうにしまっておこうかと思っってしまったよ。。。
でも、きっと歴代の家庭科教員がそうやって恐れをなして「なかったこと」にした結果がこれなんだろうと思い、泣きながら処分したビッカってエライなぁ。。。
とても辛く、かつ、悲しく、かつ、憤りを感じることがあり、どう頑張っても真には冷静になれそうにないので、ふて寝します。

おやすみなさい。

苦痛だよぉ

2007年3月8日 お仕事
テスト、なのです。

学年末考査。

テストって苦手。

?テスト監督が苦痛。
50分間、ただただ時間を潰すのって大変なんだもの…。勿論カンニング対策の巡回したり、生徒の落とした鉛筆拾ったりはするけど。でも、カンニング防止のために監督教員の内職が禁止されているので、退屈極まりない。しょうがないから掲示物を片っ端から熟読し、画鋲の数まで数えてみたり、無闇やたらと教室内をぐるぐる巡回したりする。回遊魚かよ。


?テスト問題の作成が苦痛。
作成自体が面倒くさい。
平均点が20点とかだったらどうしよう、とか、逆に90点だったらどうしようとか考えはじめて、いやいやみんなが高得点ってことは自分の授業が素晴らしくわかりやすいかみんなが良くテスト勉強をしたという喜ばしいけっかなのであって良いのだ万歳と思う反面、点数バラケないと成績付けづらいなぁとか自分勝手なこっちの都合が頭を掠めたり、配点がうまくいかなくてどう組み直してもすっきり100点になんなくてウッキーッてなってみたり、何度も何度も見直したのに毎回誤字脱字とかのミスが出るし、時には訳の分からないドでかいミスをやらかすのでそんなことがあったらどうしようというプレッシャーでぐるぐるしちゃったり、要は面倒くさいからイヤだったりするのです。


?採点が、なにより、とてつもなく、苦痛。
教員の仕事で一番キライな仕事かも。
なんかね、あの、○、○、×、○、×、×、みたいな単調さが耐えられない。飽きっぽい自分の性格がいけないのかも知るないけど。すぐ現実逃避に別のどうでもいい仕事をしちゃって最終的に切迫した状態で泣きながら脇目も振らず採点せざるを得ない状況に、なぜか毎回追い詰められる。
それこそ単位習得のアブナイ生徒の解答が、×、×、×、×、×の採点中にスリル満点なのも怖いし、その結果8点とかだったりして「ひーっ」って青ざめるのも精神的にダメージでかい。




って言うか、今、この瞬間も、採点がイヤで現実逃避してブログを打っている自分の存在自体が苦痛。

ちなみに今回も当たり前のように問題に間違いがあり(一次災害を一時災害とか書いちゃったし)、今のところ8点という最低点を要注意人物が出していて十分肝を冷やしているので、今後の採点で最低点が更新されないことを切に願うよ、本当に。
異動一年目の卒業式は、いくら涙腺弱い大会があったら優勝しかねないビッカであっても泣けんだろう、とタカを括っていたら甘かった。

まぁ3年中心に授業持ってたしね。
進路部で散々就職斡旋やら就職試験対策やらしてきたしね。

とか言い訳してみるけど、要は号泣ですよ。

いや、あれだね。歌がいけないよね。「旅立ちのうた」。
歌詞で泣ける。


う〜ん、やっぱりそれなりに思い入れがあった、のかな。

って言うかね、ビッカが、裏切られても裏切られても懲りないで生徒を追いかけ回したりするお馬鹿さんだからなのかも。

いい加減懲りればいいのに。
どこまで性善説で生きるんだよ、と性悪説のビッカblackが突っ込み入れてみてもビッカwhite、意外とがんばっちゃっててねぇ。
懲りたときがこの仕事辞める時なんだろうけど。
アホだなあ。。。




旅立った鳥たちの幸大からんことを。
世間を騒がしている「履修不足問題」ですが。。。

あおりを喰らってますヨ。なんかヨケイナシゴトが明らかに増えています。



「情報」とか「家庭科」とか「芸術」とか「総合的な学習の時間」とか、受験に関わりのない教科はやらなくてもいいじゃん、というノリになるのはわかる気もするが。

そんなこと言われちゃったら、「この学問は人生に於いて意味がある」と信じて日々悪戦苦闘しているビッカの立場はどうなるんだよ。いや、自分可愛さ、とか、立場、とかじゃなく、やっぱり、何て言うんだろう、うまく言えなくて困っちゃうけど、『受験に必要ない』とか『受験に有利』とか、そういう短絡的なものではないと思うのね、学ぶってことは。う〜ん。。。

そんな短絡的なことばっかり言っていると、より偏差値の高い大学に行った子が勝ち組で学歴ない子は負け組みたいな話になり、そんな了見の狭い子たちを量産するために高校があるみたいな話になったら大間違いなのになぁ。

って言うかね、自分の好きな分野とか適した分野とか興味を持った分野をより伸ばすために進学するわけで、そういう自分の伸ばしたいベクトルを知るためにも幅広い教養ってヤツが必要なわけで、だから専門的になる前に色んなことを学んだ方が絶対長い人生でその子の糧になると思うんだけどなぁ。
だって、やたらと理系に強いけど社会の情勢に疎いとか、やたら歴史に詳しいけど美術館には一回も足を運んだことないとか、そういう極端なアンバランスって個人的にはすっごく格好悪いと思っちゃうんだよね。
かのアインシュタインは言わずと知れた偉大な科学者だけでどもクラシック音楽をこよなく愛していたらしい、とか、格好良いじゃん。
で、
理系の勉強するのに音楽は必要ないから排除してきちゃったっていうのは格好悪いよ、やっぱり。

そういうことを、教育現場が率先してやってしまってはいかん。。。
なんて思うのは、やっぱり受験に無関係な教科のノホホンとした発想だと非難されてしまうのだろうか。。。
授業に、穴を空けてしまった。。。

うちの学校は調理実習やなんかをやるときのために家庭科を2時間続きで組んでいるわけですが。

2・3時間目に入っている担当のコマを、勝手に自分の思いこみで3・4時間目だと思って2時間目の授業に行かなかったと言う。。。

他の先生に「あー、何年かに一度やっちゃうよね」とフォローっぽい慰めを頂きましたが、はい、ビッカ、3年前と5年前にもやっちゃってますがな。。。。

絶対他の先生方より、やっちゃっている度合いは多い気がする。


で、生徒はと言えば。
授業なんてなければないほど嬉しい学校に何しに来ているんだ風の生徒が限りなく多いので、当然、大人しくしているわけもなく、一応教室内には存在していたけれど遊びまくっていたようです。。。

って言うか、今回はビッカが「学校に何しに来てるんだ」だよなぁ。
ビッカは東京都内の某区に住んでいるわけですが。

今年から区立小中学校は冷暖房完備になって「週休二日でただでさえ授業時間が少ないんだから『暑くて勉学に身が入らないから夏休み』という大義名分は通用しない!」とかなんとか、今日から2学期スタートですよ。

そんで、朝から路地で通学班を組んでいる子らがワラワラとあふれているわけですよ。

親の反応は二通りあるようで。
夏休み中子供が家にいると(3人とかいる家は特に)昼食の用意もしなくちゃいけないしうるさいし、とにかく煩雑になるから早く学校が始まるの大歓迎、って反応と。
ただでさえ欧米に比べて日本は夏休みが短いのに、学校では学べないことを学んで人間的に一回りも二回りも大きくなるチャンスを奪うなんてけしからん、って反応と。

まぁ、ビッカはまだこどもが保育園児で直接は影響ないのもあってあくまで他人事な感じだけど。

問題は、もう、ビッカの勤める高校の夏休みも一週間きったってことっすよ。


2学期の授業の準備、ぜんぜん出来てないよ。。。
やばいよ。。。。



これからがんばります。。。。
所詮はかつて8月31日に泣きながら夏休みの宿題やってたタイプの人間だよ。。。大人になってもそう簡単には性根は変わらないって話です。。。
高校は、夏休み中。7月の末から、明らかに確かに、夏休み中。

しかし、教員に夏休みはない。


生徒が来なくても出勤しろと。
二学期の授業の準備を家でするのは駄目だと。
学校に来たくないなら有休を取れと。


教員が夏休み中休むなんて世間が許さない時代なんだから、だそうだ。



って言うか、世の中にはいろんな職業があっていろんな勤務形態があるだろうよ。

世の中すべての仕事が9時5時で土日休みの完全週休二日制だったら、社会が成り立たない。

病院に勤める人には夜勤をしてもらわなきゃならないし
遊園地に勤める人には土日に働いてもらわなきゃならない。



そして、公立校の教員は残業手当が存在しない事が公務員法で決められていて、だから部活動指導で遅くまで学校に残っても、朝練をやっても、夜中に警察に生徒を引き取りにくるように呼び出されても、手当は一切もらえない。
その代わりに夏休みに出勤せずに家庭で教材研究する事がそんなに悪い事なのだろうか?
そんなに、世間様から許してもらえない事なのだろうか。

って、こういう事を言い出すこと自体、甘い考えなのかなぁ。。。。

まぁ、たままたま今年は進路指導部の就職担当だから夏休み中も生徒を呼んで企業見学の段取りを組んだりする仕事があって、学校に出勤せざるを得ないんだけどさ。

昨日も一昨日も今日も明日も、出勤するけどさ。
後楽園のプリズムホールで行われた「高校生のための就職合同企業説明会」というのに行って来た。

いや、今更ビッカが高校生のフリして就職活動をしようということではなく。
進路指導部なので。生徒の引率ってヤツで。

高卒者の初任給って手取り平均13万〜15万なんだが、未だにうちの生徒は平気で
「楽で、土日休みで、残業なくて、20万円以上」
とか言う。

無理だから。
現実知った方がいいから。

で、次に言う言葉が

「じゃぁ、今やってるバイトの方が全然いいじゃん」

フリーターに、健康保険はない。失業保険もない。有給もない。給料は基本的に上がらない。

若いうちはいい。好きな時間に働けてそこそこ稼げている気がするから。

けれど、10年経ったら正社員との差は歴然と出る。

10年後。
20代も後半になって時給800円とかで。自分より10歳若い正社員にこき使われて。風邪ひいて休んだらその分給料でなくて。保険証がないから病院も行けないし。ある日いきなり「明日から来なくていいよ」とか言われる。そろそろ就職しようと思っても今更雇ってくれる会社はない。

いくらそういう話をしても、まったく伝わらない。

え?だって就職するより今のバイト代の方がいいし。
正社員とか、責任ばかり重くてかったるいし。
就職試験とか、マジむりだし。

わからないのか、わかりたくないのか。

人生に一度くらい踏ん張って頑張ってみろよ。
結果が出たとき、絶対にそれが自信に変わるから。
無駄なことって、絶対ないから。
誰がって、ビッカが、です。

ビッカ、かなりのおっぺけぺ〜です。もう、だいぶ長いこと。っつーか、多分、生まれつき。

おっぺけぺ〜ってのは「おっちょこちょい」とか「うっかりさん」とかと同意語なんだろうけど、なんていうか、それらより、よりアホっぽさが強い気がする。

なんかなぇ、大問題になる(クビになるとか)ほど大変なことにはならないけど笑ってごまかせない程度の事を年に数回やらかしちゃうんだよねぇ。もちろん、その合間に笑ってごまかせる程度の事は日常茶飯事にやらかしちゃう。。。。

かつては、ある程度年齢がいけば、とか、キャリアを多少積めば、いつかおっぺけぺ〜はなおるんじゃなかろうかと甘い期待を抱いていたわけですが、本当にただの甘い期待に終わったわけで、どうも治らないらしいです。


なんでそんな話をするかと言いますと。

今日、テストだったんですよ。期末テスト。
先週末には問題を作り終えまして。「珍しく早くできたじゃないの。ビッカてば、実はやれば出来る子なんじゃないの?」くらいの勢いで上機嫌で印刷しましたよ。
で、本日。テスト中の教室巡回をして判明したことは。。。
ページぐちゃぐちゃで印刷していましたから。。。
言うまでもなく、問題は1ページ→2ページ→3ページ→4ページと並べて印刷するものですよ。当たり前の話ですよ。
ところがどっこい。
そう印刷したつもり満々だったビッカの試験問題は
1ページ→3ページ→2ページ→4ページ
でしたから。。。。
なぜ印刷機にかけるときに確認しないのか。
いや、なんとなく確認した記憶はある。
では、なぜ気が付かないのか。
それは、多分、ビッカがおっぺけぺ〜だからじゃないでしょうか。

いやね、見難いことは見難いけど、テストそのものが出来ないほどのことはなく、しかし生徒からはものすご〜く白い目で見られ、もう、ビッカ、しばらくは立ち直れそうにありませんよ。。。。。
高校生用求人票が公開になるので(一応7月1日解禁なのだが土曜だし実際には7月3日だな)、これから真の地獄が待っているビッカです。。。

言っちゃあ何だけど、ビッカは就職活動って一回もしたことないし。ただただ教員採用試験を毎年受け続けただけで、会社訪問も何もしたことないのに進路指導部の就職担当って、どうよ。

って言うか、附属高校からエスカレーター式で大学に上がったんで大学受験すらしたことない。専門学校にも、当然、行っていない。

………あれ?おかしいなぁ。
高校の進路指導の三本柱って、大学or短大・専門学校・就職のはずなんですけど。。。


どれも体験してきてないじゃん。ねぇ。



でも、昨日も生徒には百年前から知っているかのようなそぶりでAO入試について語ってみたけど。

・・・。はぁ、、、。校長〜!だから言ったじゃん、ビッカ進路は無理だってばぁ。。。。
生徒から、ごもっともな一言。

「たかが布巾にこんなに手間かけても無意味じゃん」

布巾なんて所詮食器拭くためのものでしょ。と。
そこら辺のタオルで事足りるよ。と。

ごもっとも。


いや、なんの話かというと、2年生の課題の話なのです。
刺し子で布巾を作らせてまして。
さらし木綿に洗うと消えるインクで柄が印刷されているものを一針一針縫うという。
確かにね。同じ刺し子をさせるのでもランチョンマットとかなら手芸作品として意味をなすような気もするが、しかし、ふきんなわけである。
言い訳をさせてもらうと、ビッカは今年異動してきたばかりで、この課題に決めたのは前任者なのですが。

そんな苦情を言いつつも「未提出は単位を出しません!」という脅しに屈した生徒は結構マジメにチクチク刺している。
ド金髪リーゼントのニイチャン顔黒ギャルメイクのネエチャンも、チクチクチクチク・・・。
その後ろ姿は、少し猫背で哀愁すら漂っていて、カワイイ。

そして、意外とそんなニイチャン・ネエチャンの中にこそ出来上がりにこだわって丁寧に仕上げてくる子がいたりする。

普段の座学では見えない一面が見えてくるから、それだけでもこの課題の意味はあると思うけど。だってさ、座学&テストじゃ赤点しかとれない子が、この課題で突然トップクラスに躍り出たりするんだもの。
人間、いろんな尺度で測って評価してあげることが大切、でしょ。
先週金曜日が体育祭だったのですが。

ザンザカザンザカ大雨で、今日に延期。

ビッカは私立高校だったんで体育祭は休日にやるもんだと勝手に思っていて、だから就職したときに平日にやるのには多少ビックリしたもんですが、もう6年も働いていると逆にそれが普通になってくるから時の流れってコワイ。

どうでもいいけど、体育科の教員でもクラス担任でもないから、警備が主なお仕事。

正門とか裏門とかにボーッと立っていて、変な人(ヤンキー校なんでそんな漢字のお仲間が見に来ちゃったりするし、最近は女子高生の盗撮目的のオッサンとかいるし)が入らないように見張ったり、生徒が逃げたりしないように監視。
入り鉄砲出女ならぬ、入り変人出生徒。。。なんだそりゃ。

で、警備してて焼けました。手の甲だけ。
日差しが強かったんで防止に長袖長ズボンで警戒していたつもりが手の甲はノーマークで、そこだけこんがりと。

あーあ、超かっこわるいよ。
進路指導部の就職担当なんで、ね。

7月の求人票公開を目前に生徒のモチベーションを高めようと就職希望者の個人面談を開始。

「なぜ就職?」
「進学するお金がないから」

残念ながら、これが一番多い答え。
今や大学全入時代(大学入学希望者数=大学の学生定員)の時代で、名もない大学ならエントリーさえすれば入れるような時代で、だから大学に行けと言うわけではないけれど、お金が理由で進路選択の幅が狭まるのは悲しい。

その次に多いのが
「もう勉強はイヤ」

まぁ、学力的に非常に厳しい高校なんで、そりゃそうだろう。
分数の足し算に四苦八苦、ローマ字書けないなんてゴロゴロいる感じだしな。

まぁ、どんな理由でも良いよ、就職を希望する理由はさ。

「どんな仕事が良いの?」
「楽して稼げるヤツ。30万とか」
「(オネェチャン系の)化粧してても良くて〜楽でぇ〜」
「寝坊とかうるさくないとこ」

…………。
もう、絶句ですよ。こういうヤツらは正社員の社会的身分とか厚生年金とかより、お手軽な勤務形態のフリーターの方が魅力的で、更には働かずにゴロゴロ出来るニートが最高!!とか思っていやがるんだ。。。。

それを指導しろと。就職させろと。無理言わんでくださいよ。
職業適性検査、というのがある。

進路指導部で就職担当なんかをしているもんで、生徒にやらせたりする。
難しいことはない。単純な性格診断みたいなもので「明るい性格だ→YES or NO」みたいな問題を何十題か生徒に解かせて業者に送り返すと、性格と適した職業が分析されて返ってくるというやつ。

なんかなぇ。漢字が読めなさすぎだよ。君らは。
生徒A「これなんて読むの」
ビッカ「ゆううつになることがある」
生徒B「これなんて読むの」
ビッカ「こうきしんがつよい」
そんな一問一答を試験監督中に数え切れないほどこなし。
君ら、職業適性検査をやってるの?漢字テストをやってるの?状態。

そしてそして。語彙が少なすぎだってば。君らは。
生徒C「ユーモアってなに?」
生徒D「内向的ってなに?」
………いざパッと優しい言葉で説明しようとすると意外に難しい。
………いや、感覚的には充分わかってるんですけどね、他人に説明しようとすると、さぁ。
……語彙が少ないのは自分じゃん、みたいな。

ちなみに、あとで辞書をひいたところによると
「ユーモア…人の心を和ませるようなおかしみ。上品で、笑いを誘うしゃれ。諧謔(かいぎやく)。」だそうです。いや、でも諧謔とか言われた方が余計わからんだろうよ。
そして
「内向的…心のはたらきが内向性であるさま。内気。」内向性であるさま、って、それ説明になってない気が??
そんな大辞林が大好きっすよ。

いずれにせよ、職業適性検査以前の問題って感じだけど、これから鍛えて就職戦線でかちぬけるように育てんとならんと思うと、大丈夫なのか??と不安になるよ。。。
異動した年には、歓送迎会に2度出ることになる。
異動元と異動先と。

先週が異動元で懐かしさで人知れず心の中で号泣でしたが。

今日の異動先の歓送迎会では、少しホッとした。

なんかね、やっぱり新しい職場に馴染むって時間がかかるっていうのが実感で。
同じ教科の人とか部署(進路指導部)の人とはすぐ仲良くなるけど、それ以外の人とは意外と接点がなくて、偶然まったく接点がなかったりすると未だに顔と名前が一致しなかったり。

だから、なんか、「あたしってば余所者」感たっぷりなんですが。

歓送迎会で初めてお話しできた方とか。お酒が入っていると話しやすいし、他の方が陽気にお喋りしている姿を見て「あ、あの先生ってこういうキャラなんだぁ」とか判りやすいし。

すこし、「アウトサイダー」から「インサイダー」になれたかな?って感じがして、だからホッとした。

気も遣ったけど、楽しかったよ。

歓送迎会

2006年5月20日 お仕事
昨日は午前様の酔っぱらい帰宅。
今年ビッカは異動したので、昨年度まで居た職場の歓送迎会に行って来たのでした。

やっぱり、5年も居ると気心知れて居心地良くなってるたんだなぁ、としみじみ。
今の職場にはまだ完全には馴染めていないんだな、と古巣に帰ってホッとしてみて気が付く。

久しぶりに仲の良かった人たちと、久しぶりに馴染みだったワインバーに行き、終電ギリギリまで呑んじゃったよ。

出産して以来本格的にお酒を飲むのは初めてで、でも楽しいお酒で良かったなぁ。

二次会の会場を去るとき、みんながわざわざ銘々に話しているのを中断して拍手をして送りだしてくれて、駅までの道で泣いちゃったよ。。。

そういう優しい人たちに囲まれていたから5年間頑張れたんだなぁ、って。


今の職場はやく居心地良い存在になるように頑張らなくちゃ、ね

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