「最近の小学生は海では切り身が泳いでいると思っているらしいよ」

と言うと

「え〜?バカじゃん?」

という反応をする生徒たちだが。

「マックなんて1個100円だし、あまったら捨てても良くない?」

とか平気で言う。

その100円のハンバーガーのために、牛が一頭死んでいるんですけど。


思うに、日本の一般的な「食」はキレイ過ぎる。

店頭に並ぶのは、切り身になった魚たち。泥の付いていない野菜たち。血を感じさせない肉たち。

自分たちが生きるために、少なからずほかの命を奪って食しているという感覚を持てと言っても持ちにくいのが実状なのかも知れない。

けどさ、ライオンだってお腹がいっぱいの時は無駄な殺生をしないんだからさ。


そんな話を授業でしてみる。
ピンとこないらしい。
ヤツらにとって家庭科は「調理実習」とか「被服実習」とか、技術習得の教科という印象が強すぎる。何でだろう??

家庭科って、「よりよく生きる」ことを考える教科なのになぁ。

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