『高校教科書、来春から至れり尽くせり』だそうだ。
2006年3月30日 時事ニュース コメント (1)朝日新聞に、こんな記事が出ている。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200603290505.html
この記事をみのもんた氏が朝の番組で取り上げて
「そこまで勉強したくない奴らは学校に行くな!!」
みたいな事を言っていた。
ごもっとも。ほんと、そう思う。
ビッカは3月まで勤めていたところも4月から勤めるところも、どういう訳かいわゆる「教育困難校」なんで、実体はよくわかる。
親が汗水流して稼いだ金で高校に通って、中には奨学金までもらって通って。
授業中ずっと寝ている、化粧をしている、携帯メールを打っている。。。。
高校全入時代って、なんだろう。。。。
それでも。それでも、せめて社会人として最低限の知識は身につけて社会に出て欲しいと願って教員は教材研究に精を出して必至に頑張っている。
どうすれば生徒が少しでも授業に興味を持つのか。10秒でも20秒でも教員の言ったことに耳を傾けるのか。
「良い授業」をすることよりも、生徒を机に座らせておく、教室から出さない、そんなことを教員は要求されていたりもして。
その結果が「至れり尽くせり」の教科書なのだけれど。。。
何て言うか、それで良いんだろうか。
ビッカはわからないけど。わからないから、歯を食いしばって現場で頑張るのかも知れない。
ノートを取ろうとしない生徒には、書き込み式教科書を。教科書を開くことをしない場合は、漫画を載せて注意を引いてみる。来春から使われる高校教科書に、勉強嫌いの生徒を意識した教科書が登場する。進学校向けには、その学年を超えた学習内容が盛り込まれる教科書も少なくない。「学力の二極化は、もう止まらない」との声が教科書会社から出ている。
「書き込み式」を出したのは、桐原書店で、これまでは上・中級レベルの国語教科書を出していた。従来よりも大きいB5判サイズ。本文のすぐ下が書き込み用になっている。
「文脈を追う」というテーマでは、劇作家如月小春さんの「輝きを見つめて」というエッセーを載せている。書き込み部分には「□に本文中の語句を入れ、本文の内容をまとめてみよう」という質問。続いて、「私はお年寄りの話を聞くのが□□なのだ」というくだりがあり、「好き」などの語を本文から探して、埋めていく。
別のテーマでも、宮本輝さんの小説「途中下車」の下に、「□に適当な語句を入れ、『私』と友人の行動と心理を読み取ろう」という質問があり、「私たちの心をさんざん□□□」などに「乱した」などと入れる。
「自由に考えなさいと言っても、分からない生徒がいる。本文に答えがあるから、探して埋める作業をさせ、『参加した』と感じてもらえればいい。先生の負担も軽減できれば」と、同社編集局国語部の廣井尚子副編集長は説明する。
編集と監修には、教育困難校に勤める現役の高校教師ら7人があたった。同社の編集者らも困難校を延べ50校ほど回った。
授業中、携帯電話でメールを打ったり、化粧をしたり、教師の話を聞かない。何度も練習したはずの漢字がテストで書けない。答案用紙には、『単位ちょうだい』と書き込みがしてある。
「生徒がノートを取らないなら、教科書をノート代わりにしたらどうか」という意見が編集会議で出た。穴埋め式は問題集にもなる。教科書1冊で完結させようというアイデアだった。
「書き込みスペース」を新設したのは、三省堂もだ。
評論文や小説の後に「学びの道しるべ」と題し、「空欄を本文中の語句で補おう」と書き込む形にした。哲学者、佐藤信夫さんの評論「コインは円形か」の後には、「わたしたちは、ふだんコインを□□と見なしている」に、「丸い」などを入れていく。
国語教科書編集部の高橋正積編集長は「以前は中間レベルに向けて教科書を作ればよかったが、今は、上と下のふたこぶになっている」と説明する。
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200603290505.html
この記事をみのもんた氏が朝の番組で取り上げて
「そこまで勉強したくない奴らは学校に行くな!!」
みたいな事を言っていた。
ごもっとも。ほんと、そう思う。
ビッカは3月まで勤めていたところも4月から勤めるところも、どういう訳かいわゆる「教育困難校」なんで、実体はよくわかる。
親が汗水流して稼いだ金で高校に通って、中には奨学金までもらって通って。
授業中ずっと寝ている、化粧をしている、携帯メールを打っている。。。。
高校全入時代って、なんだろう。。。。
それでも。それでも、せめて社会人として最低限の知識は身につけて社会に出て欲しいと願って教員は教材研究に精を出して必至に頑張っている。
どうすれば生徒が少しでも授業に興味を持つのか。10秒でも20秒でも教員の言ったことに耳を傾けるのか。
「良い授業」をすることよりも、生徒を机に座らせておく、教室から出さない、そんなことを教員は要求されていたりもして。
その結果が「至れり尽くせり」の教科書なのだけれど。。。
何て言うか、それで良いんだろうか。
ビッカはわからないけど。わからないから、歯を食いしばって現場で頑張るのかも知れない。
コメント
私もマンガっ子だけど、なんというか教科書は別もんじゃないですかね。どうも「ここまでしてあげるから勉強してちょうだいね」みたいな・・・媚ているような。
ビッカさん、家庭科の先生だったんですね!
ミシンとかもお手物なんですか?