卒業式、でした。
ビッカが生まれて初めて担任を持った子たちの。
ものすごく、思い入れのある子たちの。


三年間担任を持ち続けたかったなぁ。

ビッカが卒業式で呼名したかったなぁ。


わかってる。
初担任で、頑張り過ぎて、人に助けてもらう術も知らなくて、独りで馬鹿みたいに抱え込んで、仕事を休まざるをえないくらい疲弊しきってしまったのは自分のせい。
休職中に妊娠して引き続き産休・育休を取るって決断したのも、自分。
わかってるよ。


それでも。
卒業生も、担任団も、あまりにも晴れやかな良い顔をしているから。
濃密な、すてきな時間を過ごせたことが一目でわかるから。
もしかしたら、あの中に自分も居られたかもしれない、なんて思っちゃうんだよ。

「担任を持つ機会はいくらでもあるんだから」
そう言ってくれる先輩同僚もいるけど。

でも、でもさ。この子たちの担任をするチャンスは、もう来ない。二度と、来ない。


だから、やっぱり、悔いは、残る。


いい先生じゃなかったね。
いいお姉さんにすら、なれなかった。
ごめんね。
君たちのことは絶対忘れない。
卒業おめでとう。

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