「ゆとり教育」はダメでしたという結論に至ったらしい文科省。

そりゃ、お役所は「生きる力」から「言葉の力」に鞍替えして新しい指導要領を作ればいいさ。

けど、その「ゆとり教育」で教育された子たちはどうなるんでしょうかね。

この世界には、学校で学べないことも山ほどあるが、学校でしか学べないことも、実はあると思う。
家庭が子どもの教育に関心が高くて私学に進学した子や塾に通った子は、「ゆとり教育」による学力の低下はなかったかも知れないが、

問題は、
あたえられた教育環境で最低限の勉強しかできない子たち
だと思う。

宿題をする習慣すら身に付かない子たちが、この世にはいるのだ。そういう子たちにとって、学校の授業が、唯一の学問の場なのに。
学校の授業だけが、彼らの勉学のチャンスなのに。
もちろん、その与えられた環境やチャンスを有効に使うかどうかは個々にかかってくるわけだけれども。

学力だけが大事じゃない。人間性が重要。

それが真実。
それに間違いはない。
けれど。

学力だって、どれだけあったって邪魔にならない大切な人生の糧じゃないか。

「ゆとり教育」で得たものも多いのだろうが、失ったものも、それなりに多いと思う。
もっとも、失うもののない教育方法なんて、ないのだろうけれども。

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