年始からブルーになる統計が……。

ある東京都の区の就学援助の基準は「所得が生活保護基準の1.1倍」の家庭だそうで。それが、その区では義務教育児童生徒の4割。。。。
区の財政がどう維持されているのか、疑問です。。。

昔、その区の公立中学校で時間講師をしたことがありますが、大変でした。本当に大変でした。
どんなに大変だったかというと、それまで中学校の正教員を目指していたのに「公立中学校は義務教育だから停学も退学もないからねぇ」という職員室での愚痴を聞いて、実際に授業に参加しない生徒が廊下を徘徊して煙草を吸ったり器物破損をしたりしているのを目の当たりにして、授業を妨害する生徒に四苦八苦させられて、「停学や退学のある高校に行こう」と、あっさり高校教師になることにしたくらい、大変でした。

いやな言い方ですが、生活水準と教育水準と非行の度合は、概ね比例します。
もちろん、生活水準が低くても教育熱心な親もいるし、真面目な子もいます。
でも、概ね、比例します。

そして、概ね悪循環します。生活水準の低い家庭で育った子は生活水準の低い家庭を築きがちで、子の学業を重要視しなかった親の子はやはり子の学業を軽視しがちです。

学校で出来ることには限りがあります。教師に出来ることにも、限りがあります。
あの無力感を、復帰したらまた感じるのだろうと、ぼんやりと思ったり。
復帰まで、あと3ヶ月。
新聞片手に、真剣に「教師という職業」について考えてしまいました。

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